鉄
分類:ミネラル血液が酸素を運ぶのに必須。不足すると貧血に。
概要
赤血球の中に含まれ、血液の流れにのって全身に酸素を運ぶのが赤い色素のヘモグロビン。その原材料になるのが鉄です。鉄が不足するとヘモグロビンも減少するため、貧血やめまい、強い疲労感などがあらわれます。
鉄が不足する大きな原因は出血。女性は生理の出血で鉄が失われやすく、鉄欠乏性貧血の人が少なくありません。胃潰瘍や痔による出血でも同じです。
鉄の吸収をよくするには、ビタミンC・B群(特にビタミンB12)、アミノ酸をいっしょにとるのがおすすめ。最近は体に吸収されやすい「ヘム鉄」が注目されています。ヘム鉄は食べ物では肉類、とくに鶏肉に多く含まれています。
働き(と摂取量)
@酸素を運ぶヘモグロビンの原料となります。
Aコラーゲンを作り出します。
Bストレスや病気への抵抗力を高めます。
C呼吸を正常に保ちます。
Dマンガンとともに細胞の働きを正常に保ってくれます。
不足するとなりやすい症状
青白く顔色が悪い、感覚マヒ、口内炎、食欲不振、便秘、下痢、慢性胃炎、ストレスを感じやすい、うつ状態、疲労、息切れ、頭痛、低体温、免疫力の低下
とりすぎるとなりやすい症状
1日あたり45mg以上を長期間とると、色素沈着、皮膚病、吐き気、嘔吐、骨や関節の発育不全、色と味への過敏反応、細菌に対する抵抗力の低下、肝臓機能障害などが現れることがあります。
1日の必要量
成人女性12mg、成人男性10mg、妊産婦20mg
目的別・奨励されている使用量(1日)
貧血 10-15mg カンジダ菌症 15-20mg
使用上の注意
胃潰瘍、痔など消化器系統の出血がないか、生理時の出血過多がないかを調べることをお勧めします。これらの状態ではない場合には、鉛、水銀、銅の体内濃度が高くないかを調べ、高い場合には体外排泄を促すことが勧められます。
鉄を補給するためには鉄が含まれる食材またはサプリメントを摂取する必要がありますが、鉄の吸収を促進させるためにビタミンC、ビタミンB群およびアミノ酸を同時に補給摂取することをお勧めします。
吸収を悪くするのは・・・
@緑茶やタンニンが含まれるもののとりすぎ。
Aコーヒーなどカフェインが含まれるもののとりすぎ。
B亜鉛、銅、マンガンのとりすぎ。
C抗生物質。
こんな人は専門家に相談を!
@貧血を治療中の人。
A糖尿病、リウマチ、自己免疫疾患を治療中の人。
B妊産婦。
メモ
ビタミンAの不足は鉄の排泄を促し鉄欠乏性貧血を悪化させる可能性があるため、鉄分補給の際にはビタミンAの補給を考えること。小児や老人におけるヘリコバクターピロリ菌の増殖は鉄欠乏性貧血を招く可能性がある